【阪本研究所】 SK laboratory 

【阪本研究所】 SK laboratory Kazuyoshi Sakamoto

2025-03-01から1ヶ月間の記事一覧

ウクライナ人によるユダヤ人迫害(ポグロム)の始まり

ウクライナ人によるユダヤ人迫害(ポグロム)の始まり ■ウクライナで生活していた富めるユダヤ人と貧しいユダヤ人 ●ウクライナに住んでいたユダヤ人は、活発な商業活動を展開していた。例えば当時、ウクライナの周辺都市に点在していた居酒屋の80%近くは…

全員一致の審決は無効 ―サンヘドリンの規定と「法外の法」:ミカの預言から見るユダヤと日本の対比

全員一致の審決は無効 ―サンヘドリンの規定と「法外の法」:ミカの預言から見るユダヤと日本の対比 ミカという預言者の登場とその時代背景 紀元前701年というと、今から約2700年以上も昔の話になります。この時代、ユダ王国(古代イスラエルの南部の国家)の…

「聖書に見る富と貧困:祝福と戒めの狭間で」

欧米社会、富の不均衡 日本でも近年「格差社会」という言葉が急速に広がり、富の不均衡が指摘されています。一方で、日本以上に大きな格差が存在するという欧米社会の情勢などを見て、「聖書には貧者や正義を求める言葉が散見されるのに、聖書を大切にする社…

「旧約文書に見られる聖戦論とキリスト教の戦争観の変遷 ー 歴史的背景と現代への影響」

「旧約文書に見られる聖戦論とキリスト教の戦争観の変遷 ー 歴史的背景と現代への影響」 イエスと旧約における戦争観の対比 イエスは平和思想の持ち主であり、戦争を肯定するようなことはなかったと考えられます。ところが旧約文書のなかには、戦争を肯定す…

「キリスト教と平和のジレンマ:イエスの教えと歴史の矛盾」「敵を愛せ」は本当なのか?

「敵を愛せ」は本当なのか? 福音書にあるイエスの言葉には、次のようなものがありました。しかし、わたしは言っておく。悪人に手向かってはならない。だれかがあなたの右の頬を打つなら、左の頬をも向けなさい。(マタイ五章三九節) しかし、わたしは言って…

最新のJFK暗殺関連の文書公開で新たな事実が明らかに

米国内では2つの説がメインです。「オズワルド単独説+α」と「CIA関与」。 もう既にそんな感じのコメントが出ています。人々が知りたいのはもっと具体的に 犯人の名称、組織の名称です。 ただ、トランプ氏は資料を黒塗りなしで公開するとは言いましたが、真…

なぜ?複数形?創世記1章1節 天は1つじゃないの?

なぜ?複数形?創世記1章1節 天は1つじゃないの? 創世記1章1節は以下の通りです。 「初めに、神は天と地を創造された。」(新改訳聖書) 英語では、以下のように訳されます: "In the beginning God created the heavens and the earth." (Genesis 1:1, ES…

靖國神社とアーリントン国立墓地の比較と違い

靖國神社は日本版アーリントン墓地というふうな話をよく耳にする。類似点は確かにある。最も顕著な類似点は、日本の首都、東京都にある靖國神社と、アメリカ合衆国の首都、ワシントンD.C.の郊外(アーリントン郡ヴァージニア州)に設置されたの両方が国の政…

ヤルタ会談とポーランド問題:自由ポーランドの行方

ヤルタ会談とポーランド問題:自由ポーランドの行方 1945年2月4日、アメリカのフランクリン・D・ルーズベルト(Franklin D. Roosevelt)、イギリスのウィンストン・チャーチル(Winston Churchill)、ソビエト連邦のヨシフ・スターリン(Joseph Stalin)が参…

ウクライナ情勢と国際政治の背景

ウクライナ情勢と国際政治の背景 ウクライナの現状を理解するためには、歴史的な背景と国際政治の複雑な絡み合いを考慮することが非常に重要です。特に、ソビエト連邦の崩壊後に始まった一連の歴史的、政治的変動は、ウクライナを含む東ヨーロッパ諸国におけ…

フロイスの『日本史』に見るイエズス会の布教と日本の権力者たち

フロイスの『日本史』に見るイエズス会の布教と日本の権力者たち フロイスの「日本史」を読みますと、イエズス会がキリスト教をどのように広めていったか、その様子がわかりまして面白いです。 信長や秀吉がキリシタンを支援したことへのイエズス会の感謝や…

日本の立場と哲学的思考の再構築: アメリカとの関係、ヨーロッパ文明の変遷、そしてクラシカル・コンサバティズム

日本の立場と哲学的思考の再構築: アメリカとの関係、ヨーロッパ文明の変遷、そしてクラシカル・コンサバティズム AIの効率的な使い方について説明します。以下は、ある講義の文字起こしを基にした文章です。 YouTube動画の文字起こし➡AI(Genspark、ChatGPT…

「アメリカ崇拝の罠:配備主義が日本を滅ぼす理由とは?」

「アメリカ崇拝の罠:配備主義が日本を滅ぼす理由とは?」 配備主義の定義と日本の自滅への関連性 本稿では、アメリカ人の考え方や行動を盲目的に模倣する傾向を「配備主義」(アメリカの価値観や政策を無批判に受け入れる態度)と定義します。ここで言う「…

「トランプ革命の全貌:アメリカと世界を変えた大胆なリーダーシップの功罪」

「トランプ革命の全貌:アメリカと世界を変えた大胆なリーダーシップの功罪」 トランプ革命の特徴とその影響 トランプ革命は、アメリカの政治史において前例のない規模の変革をもたらした現象として広く知られています。この革命的な動きは、アメリカ合衆国…

トランプ革命:アメリカの国内政治と国際政治での革命的変化

トランプ革命:アメリカの国内政治と国際政治での革命的変化 2025年3月8日、ドナルド・トランプは再びアメリカ合衆国大統領としての任期を開始してから45日目を迎えました。この期間、彼の国内政治や国際政治における影響は圧倒的です。トランプが「偉人」と…

トランプ革命の要点 トランプの国内外政治の変革 トランプは大統領就任から45日間で、アメリカ国内外に劇的な変化をもたらしました。

トランプ革命の要点 1)トランプの国内外政治の変革 トランプは大統領就任から45日間で、アメリカ国内外に劇的な変化をもたらしました。彼が「偉人」となるかは不確かですが、100年に一度の特異な人物であり、ルイ14世、ウィリアム3世、ナポレオン、ビスマ…

核戦略と相互確証破壊の理論

核戦略理論に関する論考 核戦略理論について、下記の通り4つの基本的な理論を説明します。今回はこれらを踏まえ、日本の核政策に関する5~6つの話題を取り上げて論じたいと思います。 核戦略理論の詳細と議論の4つのポイント: 1)核廃絶の理想とその批…

1941年にウクライナのリヴィウで発生したリヴィウのポグロム

1941年にウクライナのリヴィウで発生したリヴィウのポグロム:歴史的背景、事件の詳細、考察と結論 第二次世界大戦の激しい戦闘と、各国間の極端な政治的対立の中で発生した数多くの人道的悲劇の中でも、リヴィウのポグロムは特に深い衝撃を与えた事件の一つ…

ポグロムとホロコーストの歴史的背景とその教訓

ポグロムとホロコーストの歴史的背景とその教訓 ロシア帝国におけるポグロム 要点まとめ ポグロムとホロコーストの本質 これらは単なる集団暴力ではなく、政治・社会・経済的要因が絡んだ複雑な現象である。 ロシア帝国期のポグロム 19世紀後半~20世紀初頭…

再洗礼派の思想と実践: 無抵抗主義と平和への道

再洗礼派の思想と実践: 無抵抗主義と平和への道 人類の歴史は戦争と暴力によって形作られてきましたが、この状況は21世紀においても変わらず続いています。科学技術の進化、特にAIの進化により、戦争はますますスマート化し、兵士たちを現場の重労働から解放…

「冷戦後の国際政治とアメリカの戦略的誤り:ウクライナ戦争を巡る分析と未来の展望」  

「冷戦後の国際政治とアメリカの戦略的誤り:ウクライナ戦争を巡る分析と未来の展望」 1. 冷戦後の国際政治とアメリカの一極支配戦略本稿では、現在の国際政治が向かっている方向について、5つまたは6つの段階に分けて詳細に分析する。まず、現在の国際政治…

現在の国際政治の方向性:冷戦後のアメリカ戦略の失敗からウクライナ戦争の行方まで

現在の国際政治の方向性:冷戦後のアメリカ戦略の失敗からウクライナ戦争の行方まで お急ぎの方のために以下、本文のポイントを箇条書きで整理しました。 冷戦後のアメリカの戦略とその失敗 アメリカは1990年代初頭に「一極覇権体制(Unipolar Hegemony)」…

「ウクライナ戦争の裏側:歴史的対立と現在の危機」

「ウクライナ戦争の裏側:歴史的対立と現在の危機」 *お急ぎの方のために以下、本文のポイントを箇条書きで整理しました。 ・冷戦後のアメリカの戦略とその失敗 アメリカは1990年代初頭に「一極覇権体制(Unipolar Hegemony)」を構築しようとした。イラク…

キリスト教世界での興亡 古代末期・中世——異教国家のなかの「法治民放」

キリスト教世界での興亡 本文のポイントを下記に示します ローマ帝国によるユダヤ王国の滅亡: 紀元70年にローマ帝国によりユダヤ王国は滅ぼされ、ユダヤ人の活動は制約された。 初期のキリスト教もローマ帝国によって弾圧を受けていた。 キリスト教のローマ…

スターリンを支え、スターリンに裏切られた男:ラヴレンチー・ベリヤの運命

ラヴレンチー・ベリヤ(Lavrentiy Beria, 1899–1953)は、ソビエト連邦の政治家であり、スターリン政権下で秘密警察(NKVD)の長官を務めた人物です。スターリンの最側近の一人であり、恐怖政治を支えた重要な人物ですが、スターリンの死後に失脚し、処刑さ…

ヴォルテールの名言に学ぶ:不条理を信じることが生む悲劇

ヴォルテールの名言に学ぶ:不条理を信じることが生む悲劇 フランスの哲学者ヴォルテール(1694-1778)は、理性と自由を重んじた啓蒙思想の代表的な人物です。彼の数多くの名言の中でも、特に現代においても深く考えさせられる言葉があります。 "Those who c…

「トランプ再選とアメリカの政治変革」トランプ再選の意義について

「トランプ再選とアメリカの政治変革」 トランプ再選の意義について 今日は、トランプが大統領に再選されるに伴い、トランプ現象というものをどのように捉えるかということでお話ししたいと思います。日米のマスコミでは、トランプのような男がもう1回出てき…

トランプ現象の必然性:再選の背景とアメリカ社会の変化

トランプ現象の必然性:再選の背景とアメリカ社会の変化 "> ">トランプ氏が大統領に再選されたことを受け、「トランプ現象」をどのように捉えるべきかについてお話しします。 日米のメディアでは、トランプ氏の再選に対して否定的な論調が目立ち、「トランプ…

キリスト教神学と西洋文明への影響 洋書4冊の紹介

キリスト教神学と西洋文明への影響 ラインホルド・ニーバー: 重要な神学者 ラインホルド・ニーバーは、20世紀アメリカの神学者の中でも特に影響力のある人物とされています。私は彼の著作を4冊読み、大きな影響を受けました。ニーバーの著作を通じて、キリス…

トランプ大統領がウクライナのゼレンスキー大統領への態度を変えた!

最近、トランプ大統領が「この戦争を始めたのは実はウクライナであって、ロシアではない」と発言しました。しかし、欧米のマスコミは「2022年2月に戦車を送り込んだのはプーチンだから、彼が戦争を始めたのは明らかだ」と報じています。日本のメディアも同様…