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【そうきチャンネル】『コ〇ナ治療薬・レムデシビル』・WHO/厚労省、どちらを信じる? 日米近現代史研究家 渡辺 惣樹(わたなべ そうき)

コ〇ナ治療薬・レムデシビル WHO/厚労省、どちらを信じる?

 

 

 

日米近現代史研究家 渡辺 惣樹(わたなべ そうき)先生のYouTube動画のスクリプトです👇

 

 

ある高名な医学者の講演を聞く機会がありました。

 

その学者は、コ〇ナの病のメカニズムを見事なロジックで説明してくれました。

 

 

 

そのうえで、この病を引き起こすウィルスはすでに重篤な症状を引き起こせないほどに変異したことを、統計データを使って教えてくれました。

 

その講演内容に納得していたところで、あるスライド映像が流されて驚きました。

 

 

 

そこには、現在処方されているコ〇ナ治療薬のリストが示されていたのです。そのなかにレムデシビルがありました。

 

私は、先の動画(23・035)で、茂木誠さんとコ〇ナの病について語り合いました。

 


【そうきチャンネル】【特別対談】「茂木誠氏と語る」ウィリアム・アダムス 日米近現代史研究家 渡辺 惣樹(わたなべ そうき) 23.038 #渡辺惣樹 #わたなべそうき #そうきチャンネル

 

その中でも申し上げましたが、2020年頃から海外の医学文献を含めて情報収集を続けてきました。

 

世界保健機構(WHO)やアメリカ食品医薬局(FDA)などの決定にかかわる情報も収集していました。

 

 

その一方で、日本の厚労省の決定に関わる情報収集については些か疎かにしていました。

 

私はWHOがコ〇ナ治療薬レムデシビルを推奨しないと決めたことを知っていました。

 

 

 

ここに示したように、WHOは2022年11月20日付けで、コ〇ナ患者の重篤度合いに関わらずレムデシビルの処方は推奨しないと決定していました。

 

 

 

2020年11月20日付 WHO発表 (The ‘very, very bad look' of remdesivir, the first FDA-approved COVID-19 drug | Science | AAAS

 

 WHOの決定は暫定的であることは知ってはいましたが、日本の厚労省もWHOガイドラインに従っていると思っていました。

 

講演後に、私は、「いまでも日本ではレムデシビルが使われているのですか」と質問しました。

 

講演されていた方は医学研究の専門家でウィルスについての高度の知識を持ち合わせていましたが臨床医ではありませんでした。

 

ですから私の質問の真意についてはピンときておられませんでした。

 

私は、WHOが推奨していない治療薬が未だに日本では使用されていることに単純に驚いたのです。

 

 

 

講演後にこの薬の日本での扱いについて調べると次のような記事を見つけました。

 

NHKの2020年11月20日19時08分のネット記事です。

 

WHOのレムデシビル使用非勧奨の決定を受けての記事でした。

 

 

2020年11月20日 NHK報道 (https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201120/k10012721961000.html)

 

見出しは次のようなものでした。

 

「レムデシビルWHO入院患者への投与勧められないとの指針公表」

 

この見出しに次のような記事が続いていました。少し長くなりますが引用します。

 

「新型コ〇ナウィルスの治療薬として日本で特例承認されている、抗ウィルス薬レムデシビルについて、WHO(世界保健機構)は、世界各地の臨床試験を分析した結果、『死亡率の低下などにつながる重要な効果はなかった』として、入院患者への投与は勧められないとする指針を発表しました」

 

同記事は、このWHO指針に対しての厚労省の態度も併せて報じています。

 

「今回のWHOの指針について、厚生労働省は「承認時に根拠にした治験のデータが否定されたわけではないうえ、有効性がないという結果でもないため、承認について見直す予定はない」と話しています」

 

 

更に現場の声として、「レムデシビルは一人に25万程度かかるなど高価なこともあり、WHOは「推奨しない」と判断したのかもしれないが、命はお金よりも重いはずだ。

 

ほかに特効薬がでるまでは、私たちとしては引き続き使っていくことになる」

 

とある有名な医療センターの呼吸器内科部長のコメントを報じています。

 

私は、このNHKの報道を読んで、実に暗鬱な気持ちになりました。

 

WHOがレムデシビルを推奨しないのは、高価であるからではなく、効果がないからなのです。

 

 

 

急性腎臓障害

 

そしてNHKが報道機関としての義務を果たしていないではと思えるのは、この薬に急性腎臓障害の副作用があることが疑われていたこと、そしてこの薬品をFDAが承認した当初から反対の意見が多くあったことを一切書いていないのです。

 

 

 

 

 

2021年、国際腎臓学会(International Society of Nephrology)は、「レムデシビルを処方する医師は、その危険性にも留意したうえで、腎臓機能については十分なモニタリングが必要である」と注意を促しています。

 

 

 

私は医学の素人です。

 

しかし、仮に私がコ〇ナに罹患し、担当医がレムデシビルの処方を検討するようなことがあれば、その医師がどれだけ海外文献を読んでいるかを確認するでしょう。

 

医師の解説が、製薬会社あるいは厚労省の説明書によるものだけであれば、この薬の処方を拒否すると思います。

 

2020年10月28日、サイエンス誌は、「FDAレムデシビルを初めてのコ〇ナ治療薬として承認、しかしレムデシビル(の将来性は)は極めて怪しい」と報じています。

 

原文は、「The `very, very bad look` of remdesivir, the first FDA-approved-COVID-19 drug」となっています。

 

 

 

長い論文なのですが、そこには、この薬を認可したFDAが外部専門家の意見を聞かなかったこと、都合の悪い結果を示した治験データがFDAに報告されていないことなどが述べられています。

 

また極めて高額であること、製造メーカーは、効果がないとする治験データが明らかになった後でもその価格を下げることを拒否しているなどとも報じています。

 

私たちが現時点でアクセスできる情報を総合すれば、「WHOは推奨しておらず、急性腎臓障害が懸念され、FDAによる承認経緯が普通でない薬がレムデシビルである」と結論づけてよいでしょう。

 

茂木誠氏と、コ〇ナの病について語り合ったときにも申し上げましたが、

 

私たちは医学の素人です。そうであっても、懸命に海外文献に目を通さなければ、自身の身体は守れない時代になったのです。

 

 

 

 

コ〇ナ治療薬と言われるレムデシビルを巡るWHOと厚労省の見解の違いは、わたしのこの判断が間違っていないことを確信させてくれました。

 

 

 

 

 

レムデシビルとは?

 

この薬は、2013年から2016年の 西アフリカエボラウイルスの流行 での感染を治療するために推進された。 安全であることは判明したが、 エボラウイルス属 に対してはあまり効果的ではなかった。

 

 レムデシビルは、2013年から2016年の西アフリカエボラウイルスの流行のために 臨床試験 を急速に進められ、当時はまだ初期の開発段階にもかかわらず、少なくとも1人のヒト患者に投与された。 

 

予備的な結果は有望であり、2018年に始まったコンゴ民主共和国北キブ州でのエボラ出血熱流行の緊急事態の中で、病院での治験と共に、2019年8月まで使用された。 コンゴの保健当局によると、 モノクローナル抗体 治療(mAb114やREGN-EB3など)に比べてその有効性は有意に低かった。

 

 

 

 


【そうきチャンネル】『コ〇ナ治療薬・レムデシビル』・WHO/厚労省、どちらを信じる? 日米近現代史研究家 渡辺 惣樹(わたなべ そうき)23.040 #渡辺惣樹 #わたなべそうき #そうきチャンネル

 

 

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